道東網走から釧路2013/06 




 7月初めの2週間道東を自転車旅行してきました。
この地域には3つの国立公園と4つ国定公園があります。
国立公園はあまりにも整備と管理されて、観光客も多く自然の美しさはどうしたのでしょう。でも目的地に至る道は森林と湖水、緑の岸壁と青い海、それに広い牧場と農場が広がっています。自転車には最適な旅になりました。
誰もいない道は自分だけの冒険旅行で大満足でした。


 今回は起点を網走に置いて、3,4泊で網走に帰っては、再び出かけることにしました。復路や重複する経路は汽車やバスで輪行です。これによって雨天のツ-リングを最小限に出来ました。老チャリダーには余裕のある選択だった思います。
 また、自転車は宅配便を利用して現地に送りましたが、安くあげるために,箱詰運送4千円は、箱をホテル保管してもらったり、パッキングの苦労あり、思った以上に不便です。 袋詰搬送では7千円ですので、次からはこれにしようと思います。それと格安航空ピーチを利用しましたがチェックインの簡素化はチョット面くらいましたが、ちなみに片道7500円です。
 宿は「とほ宿 」というグループ民宿やYHを利用しましたが、途中で知り合ったバイクマンにいろいろ教わり快適な宿をチェックしました。



 6月26日水 晴れ
関空-千歳(Peach Avi) JRで札幌-旭川-網走18:30着
札幌を出るとすぐに石狩平野中を走る列車。

網走東横INNは5800円、朝食と夕食カレーこみ。PC,プリンター無料。お勧めです。会員登録すればもっと安いです。
帰阪の前泊予約、自転車の箱の預かりを依頼。夜はPCでこれからの日程計画。いつもと違って出発前に詳細計画しなかったんです。

6月27日木曇り朝気温10度以下

自転車を組み立て、9時に出発。やたら寒い。脚やたら冷える。網走湖のそばの博物館網走監獄に行く。五回も脱獄した囚人の苦心の話しに、  人間あきらめてはいけないと大い感激。
ただ、寝間着のような薄い囚人服は寒そうでいただけません。

 監獄食8百円を食べて、オホーツク自転車路をサロマ湖原生花園に向けて出発能取湖東岸を回り約40㎞。

原生花園入り口から、サロマ湖北岸の原生花園の中を走ること30
分、海に開く湖口を渡り終点ワッカの森まで行く。


 すでに午後4時半、帰りの道は寒さの性でやたら右脚関節が痛み、明日からどうなるのかと心配する。7時半ホテルに帰着。部屋のバスに熱い湯を張って半身浴で膝を暖める。

6月28日金 朝曇り、午後晴の予報。

網走>北見>美幌峠>屈斜路湖>屈斜路ホテル。
やっぱり、右膝が痛む。北見の調剤薬局ででサロンパスを買い3,4枚巻き付け,レッグウオーマで固定。これが意外と効果を発揮して、二時間ほどで心配はなくなる。


美幌峠の上りはダラダラと直線が続く、峠まで5kとの表示も10㎞はあるのでは。途中歩いたり、休憩したり。2時間ぐらいかかった。
君の名の真智子が馬橇で越えた道、なんだかやたら懐かしい。(私が小学生だった頃のラジオドラマ)



台湾からのチャリダー知床に行くのだそうだ。
やっと上がった美幌峠、美しい屈斜路湖にしばし感激。小一時間も遊んでいたが、湖水一気に下る、道が広くて時速40k出しても安心。でもこの寒さ、人生下り坂は速くてやたら寒い。
屈斜路湖畔を西から東へ半周10㎞意外と時間がかかる。途中コタン温泉、池の湯温泉、足の湯など通るが温泉旅館など特に目に付かない。5時過ぎ仁伏の屈斜路ホテル到着。


ホテルとは名ばかりの古びた宿。温泉は湖岸に面した露天風呂、浴槽の床が砂利で有名だそうです。部屋は誰が描いたかヌードの油絵が部屋に掛かっているが、よく見るとなまめかしい。湖畔の宿です。
夕食はそこそこだけど、くたくたの刺身はいただけない。鱒の塩焼きにすれば良いのに。

6月29日土 晴天。

川湯温泉>硫黄山>摩周町>逆走で摩周湖往復>民宿摩湖泊
川湯から硫黄山への登り道R52 のエゾツツジの白い群生が見事だ。




ここからR52を直接摩周湖に上らないで、R391をJR釧網線に沿って摩周町に出てR52を南側から摩周湖に登る。この方が道が楽だと屈斜路のホテルのおやじにが言ったんですが。
R52を少し行ったレストランで、荷物を預かってもらい空荷で摩周湖に登る。ダラダラした長い登りはやっぱりしんどい。急なカーブをさっさと押して登った方が楽な気がする。




第一展望台に1時間半で到着。摩周湖は晴天です。アイスクリームを食って麓の「レストランぶらりや」にたった15分で下る。
売りの鹿肉、肉は硬いが、嚙めば味が出てくる。ソースのケチャップがきつくて鹿らしい味は感じられない。研究の余地あり。

3時過ぎ摩周の民宿にいき、夕方までの時間つぶしに近くの900牧場展望台に自転車を置いて山道を登る。360°展望山の牧場です。

民宿は洗濯に最適で、3日分の洗濯をする。
民宿のオーナと奥さん
彼も昔はチャリーダーだそうです。

6月30日 日 晴天

朝3時に起こされふらつく足で主人の車に乗せてもらい摩周湖の日の出を見に行く。朝霧の立ちこめた摩周湖と、外輪山から日の出。緯度の高い分日の出3時30分。

西には雄阿寒岳が雲海に浮かんでいる。今回は阿寒湖に行かないけど残念です。もう一泊して阿寒を往復すればと思う。
 9時釧路湿原に向かって出発。JR釧網線沿ってR391はずっと両側 は牧場。湿原に入ると、途中各所に展望台や、湿原センターなどがあるが、思ったほど感激しない。カヌー、トレッキング、乗馬など湿原に入り込む計画が必要です。鶴居村のどさんこ牧場で乗馬の自由トレッキングはお勧めだそうです。いずれにしろ、まずは塘路YHに連泊して案内を受けるのが上策とのこと。


R391は塘路を越えると湿原を離れて丘陵地帯をひたすら釧路に向かう。結構退屈で長い道でお疲れ。予約の釧路プリンスですが、パソコン10分/百円、観光パンフは市内地図のみ。時代遅れの甚だしい。そう言えば高知のプリンスもひどいものでした。
近くの東横INNの無料PCを借りて、厚岸の宿を検索しました。

7月1日月 曇り

釧路>輪行落石(根室)>落石灯台(サカイツツジの自生地)
 今日は休養日と言うことにして、釧路から根室にむけて輪行。
途中の落石で下車。後で考えると根室まで行って、ノサップ岬一周すればと思う。検討不足でした。
落石灯台


誰もいない落石湿原、綿スゲの群落。
落石では休養日とは云え時間を多少もてあます。岬のサカイツツジもはや咲き終わり、風に揺れる綿スゲの群落も寂しい。民宿は中学生の娘さんとお父さんの三人で食べました。お母さんはお勤めです。

7月2日火 曇りで霧。落石>霧多布 40km。

霧多布までは、海に霧がかかり北太平洋シーサイドラインの絶景道を見ることはできません。


昼近く霧多布の湿原に入る頃は、霧も晴れエゾカンゾウの黄色い花があちこちに咲き、放牧の馬達の景色は泰西名画にそっくり。




岬には青い大きな橋を渡ると霧多布の町で、地元の食堂でやっと昼飯にありつけました。ホッキ貝の卵丼、素朴味でとっても美味しいです。
霧多布岬は台地で、町から少し登ります。エゾカンゾウの沢山咲く灯台岬には立派なキャンプ地がありバンガロウも沢山あります。

 泊まりはエトピリカ村という民宿ですが、チョット変わった主人で、海鳥保護のIPOをやっているそうですが、こちらが気を使う感じでした。多分先生上がりですね。海鳥に学識、興味のある方が是非お泊まり下さい。夜通し取り談義はいかが。



キャンプ場に停まっていたこの車、物売りかと思っていたんですが、毎夏夫婦で1ヶ月北海道のキャンプ旅行、家財道具一式、釣り道具。結構釣れるそうです。この日の釣果は花咲蟹とカレイです。


7月3日水 霧と曇り

霧多布半島>霧多布湿原>火散布>厚岸>輪行釧路>東横INN 

霧多布湿原中央の湿原センターに寄るように薦められていましたが浜側の道々もとっても綺麗で忘れていました。


森に入ると熊注意の看板、

餌はやるなとのことですが、酒のあてに買ったカジカの干物をここで放棄。








 途中原生花園あやめヶ原があり、紺碧のあやめ群生が見られます。



厚岸湾は魚業の町
厚岸湾は牡蠣の養殖で有名で、加工工場が沢山並んでいます。
大きな道の駅で、牡蠣を自分で焼いて食べるレストランがありますが,やたら高い。
駅弁の牡蠣飯店は早々閉店です。厚岸から輪行で釧路に戻る。途中線路に親子の鹿が出てきてしきりと警笛を鳴らし、ブレーキをかけていました。とっても和やかな感じです。夜などぶつけることもあるとのこ。

7月4日木 雨午後晴れ

釧路>輪行斜里下車>濤沸湖 小清水原生花園>網走港>網走東横INN。

 朝からかなりの雨、駅まで0.5㎞kでも相当濡れそうです。ホテルのバスに無理矢理自転車ごと乗りました。こんな時は折り畳み車が良いのに。

 釧網本線の輪行は湿原を通るですが、車窓の景色はダメ。湿原はへりででなければ、或いは馬で行くかです。

 網走まで輪行の予定でしたが斜里では晴れてきたので、網走まで40kmをチャリルことにして下車。途中下車の切符がもったいないです。

小清水原生花園はエゾスカシユリの群生が見事です。







7月5金 曇り後、午後雷雨 後晴れ

網走駅>輪行斜里駅>知床国道オシンコシンの滝>ウトロ民宿。



 網走駅から再度昨日下車した斜里駅まで輪行、駅近くの蕎麦屋で昼飯。外に出たとたん雨。少し走ると、見る間に雷雨。軒先で雨具を付け雨宿りする、とても走れない。小やみになって駅に戻り、ウトロへのバスを待つ。1時間ほどで、どうやらやんだので、バスはやめてウトロに出発。
斜里には知床博物館や、以久原生花園などがあるのですが、雨に気をとられて忘れてしまいました。






途中広い畑を前に斜里岳が姿を見せ始めて感激です。実は海別岳1300米らしいです。
海側に出ると知床半島が見えます。

ウトロは知床観光の起点の町でやたら大きなホテル、民宿で一杯。観光センターも大きくて立派です。
小さな民宿で会い部屋ですが、同宿のバイクおじさんから情報を仕入れる。もう北海道は4,5度目だそうです。

7月6日土 朝小雨午後晴れ

ウトロ>プニュ岬 知床自然センター=フレペの滝>知床五湖>戻って岩別YH泊



朝出発次は霧雨
プレペの滝に行く小道、鹿が沢山












出かけは霧雨、例によって道を間違い温泉ホテル街に登る。
念の為に宿の奥さんに聞いていたんですが、相変わらずです。





知床五湖の入り口につく前カムイワッカの滝に行く道10kがありますが砂利道ですので、自転車では無理です。
五湖めくりは有料で一人5千円なり。遠慮しました。高架木道は無料です。作られた自然道の感じ、感心しませんね。









岩尾別YHに戻りました。YHは羅臼岳の登山口で明日が山開きとのことですが、投宿の六人のうち二名だけ登山です。


10日振りで晴れて羅臼岳、明日も晴れるか?

ここで、同室のチャリダーおじさんに、ツーリングのことを聞きました。彼はリックを背負って走り、一日100kは楽で、山道を苦としていないです。六五歳だからなんですかね。押して登ることなど無いとのこと。







7月7日日 朝霧後晴天

岩尾別YH>知床自然センター>国道334を知床峠 往復>ウトロバス停>輪行網走バス>網走>大曲>天都山北方民族博物館>北見>大曲アニメの里泊




朝知床峠に登るかどうか、天候次第。九時頃YHを出発霧で羅臼見えず。知床自然センターにでは霧はなし、晴天です。登ることを決断。たった10㎞標高差500m。7㎞で平坦な登り、やたら 暑い。
標高370の道標まで1時間以上、500を越えると登りがきつくなる。
飲み水の無くなったので雪渓に行く。ヤー夏の雪渓など20年振り。
峠も近い。 峠で見る羅臼岳の美しさ、羅臼側は曇で展望なし。
知床峠は10日振りの快晴。今まであった旅行者は全部ダメだそうです。本当に運が良い。



一時半ウトロでバスに輪行網走下車。博物館監獄の途中の民宿に荷物を置いて天都山の北方民博物館に行く。またダラダラの登り。半分歩く。博物館では岩尾別YHでのチャリダーに再会。
彼は朝五時半にYHを出発、約100㎞を走ってきたんです。聞くところ途中のビューポイントは必ず寄って来ている。要するに私のように歩かないです。

7月8日月 快晴

 大曲>能取岬>網走>東横INN 自転車をパッキング佐川に託走
民宿アニマの里は羊、馬の牧場にある。気持ち良い朝。快晴。最後のツ-リングは大曲から能取湖西岸を能取岬を回って網走に戻る。能取岬は中国映画の撮影ポイント、どんな映画?帰ったら調べてみよう。
非誠勿擾
下のURLに詳しく出ています。
中国で大ブレークした映画だそうです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8B%99%E3%81%A3%E3%81%9F%E6%81%8B%E3%81%AE%E8%90%BD%E3%81%A8%E3%81%97%E6%96%B9%E3%80%82
この8月、DVDを買って見ました。
ヤー実に面白かったです。
次々を現れるお見合い相手との巧妙な会話は本当に愉快。







2時過ぎホテルに帰着、預けておいた自転車段ボールケースに分解詰め込む。どうも、後輪多段ギヤーが邪魔です。
佐川を呼んで4800円を4000円に値切る。大阪では3800円でしたが。
7月9日火 晴れ
JR網走>輪行旭川--札幌千歳>大阪。

自転車のない帰りの気楽さ、特に関空から我が家まで楽々チンです。これからの遠出はけちらないで宅配便利用です。

コメント

  1. 岩瀬 孝明2013年8月22日 19:49

    お疲れさまです。 (^○^)
    良い旅の思い出を、分けてもらいました♪

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    1. 北海道はどこでもすばらしいです。
      それに、民宿はいくらでもあります。(7月初旬なら)
      来年も,夏は北海道です。旅先でお会い出来ればいいですね。

      削除
  2. 岩瀬 孝明2013年8月22日 19:51

    お疲れさまです。 (^○^)
    良い旅の思い出を分けてもらいました♪

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