旭川>石北峠>知床峠そして霧多布2017/7

 夏の北海道は5年目、道東、道北、道央、道南そして、今回は石狩川を旭川へ、層雲峡、石北峠、知床、羅臼、野付半島、霧多布、厚岸への旅。もう夏の北海道はこれでおしまい。来年は北欧にでも行くかな。
2日目 層雲峡へのR39で最初の大雨の後天気予報をチェック中
その日は3回も驟雨に見舞われる。
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7月1日

 昨日17時20分新千歳に着いて、巧く乗り継いで19時35分函館線美唄駅に到着。自転車を組み立て真っ暗な駅前を美唄ビジネスホテルにやってきました。
空知神社の鳥居は銅管の鳥居
 今朝、美唄の中を少し走ると屯田兵屋の遺構があったり、開拓時代の臭いのする空知神社があったり、先人の苦労のロマンが浮かんでくる美唄の町です。

美唄から旭川までの道は予想していなかった史跡や公園があって自転車ならでの楽しさがいっぱいでした。
途中寄り道した美唄造形公園は黒光りする鉄のオブジェが沢山あります。黒く光る外装はなんでしょう?

アルテピアッザ美術公園
 通称日本1の直線道路R12を砂川で左折し石狩川の大橋を渡って、広い河川敷の自転車道を遡上します。突如上空にグライダーが飛んできました。滝川のスカイパークはグライダーの飛行場なんです。
広い河川敷は森があったり、牧場があったり。
自転車も良いけどグライダーも良いな!
ヨットよりグライダーですね。上昇気流があれば
いつまでも飛んでいられるのでしょうね。
 お昼になったので、土手を下りて滝川市内で昼飯。たまたま入ったスナック居酒屋。素敵なママがランチを作ってくれました。なんだか昔なじみの親しい感じ。チャンスがあったらまた来ようなんてね。
少しいい気になってR12を小1時間走ると、突如大雨です。やっぱし楽しいことだけではない自転車の旅の始まりです。


 深川あたりから離れていた石狩川に再度接触。国道に神居古潭の縦穴住居跡の案内道標。9世紀から12世紀に200数戸あって、鮭をとって松前藩と交易していたそうです。以外と新しいアイヌ住居跡です。

確かに窪んだとろが沢山あります。
 
 再びR12を進むと神居トンネルがあります。自転車は通行禁止で左側の旧道を迂回するのですが、神居古潭の史跡公園らしきものがあります。吊り橋が架かっていて対岸に案内してくれます。
昭和44年に函館線はトンネルに改修されたので神居古潭駅はサイクリングロードの休憩所になっています。旧線路跡は旭川近くまで自転車道路になっている様です。実際走って見たかったのですが、もはや5時過ぎで雨の心配もあって、元の国道に平行した自転車道を走りました。

 
 旭川の宿は2500円/泊のレトロハウス銀座と云うたいそうな名前のゲストハウスです。想像してたより小さくて、前までいってもわからない。見かねた学生の管理人が声がけしてくれてやっと到着です。二階に2段ベット4人部屋が2つです。日本では珍しい男女Mixの部屋で、一階のユティリティーは八人用としては便利よくできています。多分オーナはバックパッカーだったんでしょう。

7月2日

 本日は層雲峡まで70km 、朝予報に反して雨が降っていない。途中上川あたりでパンクです。なんと5年ぶり。チューブ交換した途端大雨が降り出しました。カッパを着る隙もない。その後、なんと2時間おきに大雨☔。道路は轍のあとが小川になって、走って行く車が滝のようにしぶきをかけてくれます。おもわず馬鹿野郎とどなるが聞こえるはずもない。ずぶ濡れでやっとこさ3時過ぎノーザンロッジホテルに到着。早速温泉と洗濯です。



7月3日

朝、予報は1日晴れ。ただし霧が立ちこめています。
とりあえず、ロープウェイで黒岳に登ります。
霧が立ち込めさらなるリフトは無駄な気がしますが?
登ってみると霧が晴れたりする時もあって、結構満足です。
頂上はさらなる晴れとボッカのお兄さんが言うのでチョット登って見る。雪渓を数メータ上がるが、スニーカーで登れますが、下るのはとても無理、四つん這いで数メータ降りてみますが素手の両手は凍えて感覚もありません。


滝見尾根には簡単にいけます。
後ろは黒岳後方の烏帽子岳
小屋近くに出てきたシマリス。人見知りはしない。
 戻ってくると、ロープウエイ駅のそばにネイチャーセンタがあります。良くできた展示館です。案内のおじさんに層雲峡のできかたいろいろ教えてもらいました。とってもおもしろく、観光客が素通りするのはあまりにももったいないです。
クマモンに負けない可愛いさ。
 多分特別仕様のアイスクリームを販売でもすればとおもいますが、環境省さん一考をすべきでぞ。
それから、ホテルに帰って自転車で滝を見にでかけました。
柱状節理の美しい2つの滝
流星、銀河の滝
滝見尾根から下りてくると売店裏に鹿がやってきていました。
 2泊目で夕食は洋食とのこと、チーズホンヂューですがチョットいただけません。
それに、今朝のスクランブエッグの塩辛いこと。文句を言って見るが、替えてくれそうにもありません。
ちなみに近くに「民宿のだて」と言うのもあるのでこの方がチャリダーには良いかも。層雲峡YHは休業とのこと。(メインの観光地のYHは廃業や休業のところが多い)

7月4日

 今日は石北峠を越えて北見に出ます。標高差600mで最後の上りは、いつものようにがんばらず歩きます。


  写真のチャリダーは、今朝旭川出発とのこと、ここまで88kmと標高差1000mです。
ロードバイクで軽装ですが感心するばかりの高速ライダーです。どうすればこんなに楽々と山越え出来るのか、私のやる気の問題でしょうか?それとも?


石北峠を越えると田園地帯です。
途中、国道沿いに滝之湯、塩別温泉などがあります。国道筋の平野に湧き出た温泉群は寂れている様です。
時報とともに人形のダンスと演奏
しかし、大きな道の駅「おんね湯」は日帰り温泉で、地域のアミューズセンターとして貢献している様です。

 

 ところで、我々は道脇にある北見温泉三光荘に投宿。
三光荘
大きな旅館ですが、かなりへたっています。客は3名のみです。飯はまずいです。途中留辺駅近くの畑中で見た同じような「るべしべ荘」は満員で断られたのですが、この落差はなんなのでしょう。飯のせいかも?

7月5日

 北見駅を越えて美幌にでて、国道39号を網走に向かって進み、監獄博物館近くから天都山の南の山麓を濤沸湖までの道を走ったのですが、これは大失敗、上り下りが延々と続く農道でうんざりでした。
しかし、苦労の甲斐があって目的地の小清水原生花園はまさしく花盛り。特に途中の濤沸湖のエゾカンソウの群生も感激ものです。

濤沸湖湖岸は国道から離れいますので。
遠くの群生は望遠で引っ張りましたが。三脚がほしい。
小清水原生花園駅
4時40分釧路から来た列車
小清水花園は 整備されすぎた花園、売店も沢山さんあってどうかなと言う感じ。5年前はもっと素朴だったんですけど。北海道の有名な名所は概ね売店だらけで興ざめしますが、写真を巧く撮って楽しむことです。
  河原君は先回は大雨で車で通過とのことで、初めてみる原生花園に大喜びでした。来て良かったです。1時間近くも遊んでいました。
ところで今夜は、予定していた民宿「おばちゃんの家」は廃業とのことです。よくあることです。それで14kmほど内陸部の小清水町の民宿を予約しています。
濤沸湖の西側の道を通ると原生亭という宿屋が見えます。「なんだ!営業しているのか?電話に出なかったのに。」近くにYHもあるのですがここも電話がかかりませんでした。
 小清水町の民宿には以外と楽に到着できました。網走側のような高い丘陵はなく楽に小清水町にやってこれました。
なんだこれなら美幌からR334を小清水町に来て、原生花園は翌日に行けば良かったかも。

民宿あけぼの旅館
 民宿「あけぼの旅館」は主に工事の人達の宿で、新築のきれいな民宿。おばあちゃんが自転車の我々を珍しそうに歓迎してくれました。
夕食も久しぶりの家庭料理で嬉しいです。 

7月6日

 再び小清水町から海側に出ず、斜里に向かって農道を走ります。斜里岳がだんだん大きくなって、ジャガイモ畑と良いアングルの写真が撮れました。



 時々農道と交差していた線路はここから山側に入り斜里岳を迂回して釧路湿原に向かいます。
そして我々は線路と分かれて浜側の最後の駅斜里に下りてきました。知床にはここが起点になります。駅には立派な案内所があって、ちなみに知床岬のクルーズ船のことを美人のガイドさん聞いてみました。大型船は6000円 小型船は8000円とのこと。小さい船の方は深く入り江に入って案内しくれるとのことです。
 ところで、チャリダーにお勧め情報があります。近くに道の駅があってレストランは安くて美味しいです。是非ご賞味あれ。ステーキ1200円は斜里牛でとっても豪華ですよ。
 しばらく国道を走って、浜側の県道に入り、以久科原生花園にいってみましたが、たいした事はありません、冬の季節風の違いですか。見所は知床連山が背景に見えるとのこと。

以久科原生花園はほとんど花はなし。かすかに知床連山が??


知床連山は霧よく見えませんが正面の山は遠音別岳1330mでしょう。
オシンコンシの滝
ウトロ漁港

民宿ペレケ
 ウトロに到着。時間も早いので民宿ペレケに荷物をおいてチョット散策です。その前に宿の主人に云うには観光船の予約はここですれば300円引きとのこと。民宿を助けるために、観光案内所に行って予約はキャンセルです。 
オロンコ岩60m
それから、おそらくチャリダーが行かないであろうオロンコ岩に登りました。以外と眺望もよい展望台です。
以下はオロンコ岩からの眺望です。

後ろは知床連山です。
ウトロ観光船の港
明日は、知床岬のクルーズ船に乗ります。3時間岬先端まで8000円。高いと思ったけど、北海道最後の見納めです。

7月7日

 ウトロの「民宿ペレケ」の朝はのんびりしたものです。川崎のライダーおじさんと、都議選の話題で盛り上がりましたよ。今日は宗谷岬にいくそうです。370kmもあるんです。そんなに走って何が楽しい??
 話は代わりますが、民宿ペレケの意味はアイヌ語で崩れると言うことだそうです。民宿は今ペレケの危機にあるそうです。最近は民宿よりホテルが好まれ、おまけに予約は、ジャランや楽天ですると宿屋は15%払うそうです。さらにカード支払されると5%の手数料とのこと。電話予約がありがたいそうです。皆さん、民宿を助けるために、ネット予約をやめて直接電話しましょう。



九時に岬回りクルージングに出かけました。
良いお天気ですから楽しみです。
運が良ければ熊もみれるとのこと。結果大部分滝見物ですね。




数本ある滝の名前忘れました。
岬先端は平らになっているんです。
 クルーズは昼過ぎに終わりウトロに帰ってきました。
昼は何を食べる?? 海鮮類より鹿肉のカレーにしました。
噛み応えのある肉は結構いけますよ。
その後、自転車で知床峠への分岐点にあるネイチャーセンタへ行ってみました。
センター裏にはプレペの滝があります。

プレペの滝(乙女の涙)
プレペる滝は、川から流れ落ちるのでは無く岩壁の途中から吹き出た水なんです。通称乙女の涙というのですが、おばちゃんのオシッコという感じがあてはまりますね。
帰り道にプニュニ岬からウトロをみます。
プニュニ岬から見たウトロ

7月8日

 知床峠はずぼらしてバスで登ります。前日、自転車を載せてくれるかどうか営業所に聞きに行くと明快な答えはしません。どうせ乗客は2,3人だからトランクが無くとも、中にいれてくれるだろと曖昧な返事でした。
今朝、問題なく乗せてくれましたよ。たた20分で峠です。自転車なら2~3時間ですが、峠で自転車を再組み立てすると、羅臼岳に笑われているようです。バス代は790円です。あなたならはどうします?

今年の羅臼は雪が少ない
このチャリダーはテント持ちで有に20kgを超す荷物
 峠では、ウトロからこいで来たチャリダーや、羅臼から来たチャリダーがいます。聞くと上りは時速9~8kmとのこと。すごいでしょう。75歳の我々は許してください。

知り合ったチャリダーは峠から羅臼までは、つづら折れのスラローム坂を時速60~70kmで下る予定だそうです。熊ノ湯で待ち合わせしました。聞くと前の車が邪魔してスピードが出せなかったと不満げでした。

混浴ではありません。女湯もありますが、
板塀で囲ってあって情緒はどうでしょう。
 
温泉に入っていけとしきりに勧められましたが、面倒ですのでパスします。
しばらく下ると羅臼のネイチャーセンタ-があります。ここはウトロ側と違って、海や川を中心にした展示で鯨の骨は見応えあります。 羅臼のクルージングはイルカや鯨に出くわしてとってもおもしろいとのこと。




センターの裏に間欠泉があるのですが、最近は1時間に1回の吹き上げとかで待つのはパスです。



羅臼の町に下りていきました。
町中を抜けて南にある道の駅を中心とした食堂や土産物店は大混雑、レストランの席は沢山空いているのですが、従業員が不足で、容易に注文が出てきそうにありません。しかたがないので港町に戻って小さな居酒屋に入りました。ここで、例のチャリダーさん再開し、半島北の相泊まで行ってみることにしました。

片道24kmある。往復4時間かかるので15km先の知床岬ビジターセンタまで行くことにしました。
ルサフィールドハウス是非クリックして見てください。
 ここルサフィールドは知床山脈の途切れたところで、北から南に吹き抜けになっていて強い風の通り道で、概ね草地と灌木になっているそうです。
 思わぬ幸運、訪れたのは我々3人だけ。待ち構えたように彼女がいろいろ説明をしてくれます。シーカヤックで知床岬に行ったり、知床岳に登る方法。海洋動物のいろいろ。明治の北海道開拓の話。1時間もここで楽しんでしまいました。あらかじめ申し込めば岬先端までのツワーにも参加出来るとのこと。ただし携帯トイレを持参で、使い方まで実演していただきました。脱臭材がしこまれて2回分使えるそうです。
使用済みをザックに入れて持って歩けます。??
とっても素敵なレインジャーさんです。
2階から撮ってくれたシャチに乗った我々
ここで引き返せばよかったのですが、相泊の海中温泉まで走る事にしました。


そそぎの海中温泉。
道の果て相泊にはあと5Kmですが、ここから引き返す事にしました。今夜の泊まりは、羅臼から20km余りの標津の入り口にある民宿モシリベです。 どうせ海岸通りだとたかをくくっていましたが、なんのなん結構な上り深い森の中の上り下りの連続で、7時半すっかり暗くなりやっと到着。疲れました。
 民宿で文句を云われるかと思いきや、老夫婦の大歓迎です。ログハウスの内装はご亭主の手作りとのことです。
夕食は鮭半身の豪快なチャンチャン焼きです。ビールの旨いこと。人生最高ということです。

鮭半身一匹、片面焼いた後返して
野菜を山もり蒸し上がったあと味噌をつけて。

7月9日

とほの宿モシリベ
 民宿のご夫婦は神戸出身とのこと、10年前に移住されたとのことですが。奥さん都会育ちで、リスに毎朝ひまわりの種をやると定刻にやってくることや、トマトの育て方など教えてあげました。 お節介ついでに、ここのベットは深い箱形になっていて、一度寝ると簡単にベットから出られません。せめて上から引き綱なんぞあれば起き上がれると、よけいなアドバイス。今までそんなことを云ったお客さんはいないと大いに感謝されました

 さて今日は野付半島に行って、泊まりは別海の温泉です。
野付半島は入り口から先端部まで24kmほど。途中のパーキングのあずま屋で民宿でもらったにぎりめしで昼食。
 
 そこにお節介な軽自動車ヤロウが現れて、しきりに自分の持っている3台の折りたたみ自転車の自慢をします。適当に聞いていましたが野付の先端部の様子を聞くと「つまらない、花も咲いていない」とのこと。すでに入り口から10kmほど走って来て変わらぬ風景にいささか退屈していましたので、やめて別海の温泉でくつろぐ事にしたのですが。あとで調べると先端部がすばらしいとのこと。
車に乗って行く人と自転車に乗って行く人では全く景色感は違うですよ。そういえば、3年前根室岬の周回も車での経験から河原君はつまらぬとの意見で、根室駅まで行って断念したのですが、綿スゲがとってもきれいだと後で知りました。
野付ネイチャーセンター をクリックください。
返す返すも残念です。


さて、10km戻ってR244を尾岱沼の西側を別海町に向かいます。

尾岱沼 対岸は野付半島です。


 別海は牧場の国、広い農場を抜けて中心部の別海町に進みます。

牧場ばっかりです。
別海交流センター
 別海町の小高い丘の上に立つ交流センターホテル郊楽は、どうしたことか従業員全員中年男性です。見るからに草食系の男達、異様な感じです。確か5年前は可愛い女性が受付に居たのにどうしたことなんでしょうね。
しかし、モール温泉や食事はよかったので、良しとしましょう。久日ぶりで癒されました。

7月10日

 別海町を抜ける県道123は、またもや広い牧場中をアップダウンです。疲れます。それに堆肥の匂いも。

モーちゃんって人なつっこいですね。写真を撮ろうと自転車を止める見るましと全部集まって来ました。なんかくれると思って寄ってきたのです。「すいません何もありません!」



 国道44号との交差から少し入った茶内の展望台から、かすかに湿原が見えます。
売店のアイスクリームは別海の牛乳、本当においしいです。
霧多布湿原ネイチャーセンターから
湿原を望む

 そして昼前、目的の霧多布湿原ネイチャーセンターに到着。ここのレストランで昼飯。
ホッキカレ-は貝が幾つと聞く。彼女の説明ではでっかい貝が1つ入っているとのことですがそんなに大きいのか?信用して注文。出てきたカレーはなんと小指ほどの貝の身が一個。生の時は大かったらしいけど。ひどいものです。メニューでは一番高いカレーなのに。ビーフにすれば良かった。

以前霧多布の食堂で食べたホッキ丼はたくさん身がはいいてとっても美味しかったんです。

 綿スゲの群生はもはや遅いとのことですが、まだまだ美しいです。そして綿スゲの草原を一羽のつるがノコノコ歩いてるいました。
写真の綿スゲはすでに時期をすぎて、綿が散って小さくなっています。6月中旬は本当に雪が降ったように美しかったそうです。

向こうに見えるのは霧多布岬
 岬には霧多布大橋を渡って町に入り、そこから100mほどの岬台地に上って、先端まで行きます。最初は岬先端の見える展望台に行き、

灯台がかすかに見えるでしょう

それから岬の湯沸岬灯台へ行きます。



そのあと、宿にもどってから、時間もあるので、西の岬のアゼチ岬に行ってみました。
軽四の自作キャンピングカーのオジサンがコーヒーを沸かしてくれました。チャンとドリップ式です。美味しかったです。彼は水俣の養老院に住んでいてしょっちゅう旅に出るのだそうです。そんなこと出来るんですね。近い将来の参考になります。
向いの無人島には絶滅危惧種エトピリカの生息地
エトピリカ
エトピリカってどんな鳥か知ってます?Netで調べてみました。




 再びトホの宿「エトピリカ村」
に帰って来ました。ここは5年前にも泊まったんですが、相変わらず主人に遠慮しながら泊まるといった感じです。霧多布の町に民宿がもう2軒ほどあるのですが。

7月11日

今朝は一面の霧、おそらく岬では何も見えないでしょう。
霧多布大橋を渡って、浜側のR142を南進すると湿原の新しい木道のあるエゾカンゾウの群生出会います。今朝は霧がたちこめとっても幻想的です。

ナショナルトラストでNPOが管理
彼はオーストラリヤから
ここで昨日から小径の自転車に乗ったオーストらリヤ人の彼に初めて挨拶。1週間のお休みで北海道に来たそうです。
彼の登坂力はすばらしいです。背の高い彼が小径の自転車に乗っていると、スケートに乗っている感じです。
 ところで話はかわりますが、5年前に一人で来たときに民宿に泊まった次の日、教えられて綿スゲを見に行ったのですが、全くそれらしいところに行けず、農道を走るがっかりでした。五年前はスマホを持っていなかっので、行き止まりの農道に迷いこんだんでしょう。今ではスマホのおかげで、海外旅行でもなんの不安も無く走ることができて本当に便利になりました。オフラインの地図Maps Meを使いましょう。


遭難碑
 十時過ぎ、 琵琶瀬展望台に着きます。霧がたちこめ何も見えません。1時間ぐらい晴れるのを待ちます。
明治16年囚人を護送してこの峠で吹雪あい遭難殉職した巡査さんの碑、囚人は名前は有りません。彼こそ災難ですよね。今なら大いに非難されるのは警察ですよね。
霧の合間に見えた湿原を流れる琵琶瀬川、ちょっと幻想的です。是非入ってみたいけど、道はありません。
琵琶瀬展望台より湿原の琵琶瀬川を見る。
展望台を下ると火散布沼に出る。霧多布湿原の西の端です。

アホウ鳥か??
沼には一羽のゴイサギがいました。ところが飛ぶと広げた羽が真っ黒です。ゴイサギは私の家の近くでよく見ますので、違うのです。
帰ってNetで調べるとアホウ鳥のようです。火散布でアホウ鳥をみたと言う記録もあります。南鳥島が繁殖地ですが、霧多布の海にはよくくるそうです。

 次は国道から少し入ったところに涙岩があります。アイヌの娘が海で帰らぬ恋人を呼んで鳴いたという伝説があるそうです。よく見ると、崖の下方に娘の顔が見えるでしょう
崖下に娘の顔が見えるでしょう。よく見て!!

そして厚岸に入りますが、最初の見所は原生花園アヤメヶ原です。

一面アヤメの群生
馬が沢山放牧されています。馬はアヤメを食べないので原生花園の花を守っている役目をしています。


7月12日

 昨日は厚岸に早く着いたので、荷物を置いて愛冠岬まで登ったのですが、霧で何も見えません。
今朝は良いお天気ですから再度、愛冠岬にのぼりました。でも岬は濃い霧で何もみません。鹿たちは昨日に引き続いて沢山います。どうも鹿は霧がお好きなようです。


愛冠の鐘は恋人達の鐘
厚岸の町
岬側は霧でいっぱいですが、反対側は快晴です。白いデイジーがまぶしいくらいです。
荷物を取りに帰った厚岸大橋の近くの「民宿喜多岬」は、かなりいたんではいますが、お風呂も大きくおばさんの夕食もいいですよ。大勢泊まれるのですが2組だけです。近くにYHがあり聞いた話では豪勢な海鮮料理が食べきれないほどでるとのと、7月中は満員とすげなくことわられました。
大橋を渡ると立派な道の駅グルメワールドを最後に、国道を離れて、浜側にある県道142に入りました。


厚岸グルメワールド

 北太平洋シーサイドラインは厚岸から釧路まで70km余り地図では道は海岸線のようですが、実のところ起伏の多い丘陵地帯です。当然コンビニなどなく、途中でたった一台だけ有った自販機で飲み物を買って非常食のカロリーメートを食べ6時間余りの向かい風の耐久サイクリングとなりました。
広い昆布の干し場
2時間目
2時間半目
3時間目
3時間目
4時間目
4時間半目
5時間目

 やっと、5時過ぎ釧路駅に到着、あすの特急の切符を買ってから、近くの民宿八方荘に到着。ここも大勢の泊まれる民宿ですが、玄関にいろんな靴がある割には我々だけの泊まりのようです。夕食はトリップアドバイザーで調べた海鮮のラーメン屋を探しましたがどうも廃業したようです。
たまたま見つけたジンギスカン。生ビールを2杯呑んで二人とも大いに満足です。
どうですこの満足顔

7月13日

8時20分のスーパ青空で千歳空港に、17時30分のLCCで関空に帰りました。LCCようのゲート待合は暑いことこの上ありませんでした。なるほど、まさしくLCCです。

後書き

 夏の北海道の有名なところは、すっかり年金老人とアジアの人のために、ホテルが林立し民宿がすたれ、YHも廃業するこの頃です。最近の若者は安旅行をしないそうです。
でも、自転車旅行は車と違って、まだまだすばらしい感動に出会うことができます。旭川の神居古潭、濤沸湖のエゾカンゾウ群生、羅臼のルサフィールド館。霧多布の綿スゲの群生。厚岸から北太平洋シーサイドラインの丘陵地帯。自分だけの感動がありました。

一つ残念なことがありました。現地に行きながら、事前の情報収集の不足で安易に省略してしまった野付半島の先端部です。毎回こんなことは1つや2つあります。先日の夜に必ず次の見所をNetでチェックしておく習慣をつけるといいのですが。 


 



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